2017年、Nikeから声を掛けられたヴァージル・アブローが最初にしたのは、プレゼンではなく質問だった。「このソールの中に、本当にエアバッグは入っているのか?」 彼はX-Actoナイフでミッドソールを切り開き、確かめてみせた。
「隠されているものを、あえて見せる」——このrevealing(可視化)の哲学は、以後のアブローのデザイン言語の核となっていく。むき出しのステッチ、あえてズラして重ねたパネル、そしてタン上に大きく主張するオレンジのタブ。AIR JORDAN 1 HIGH OG X V.A.A.は、その原点を現在の視点で再構築した一足です。
ジップタイに刻まれた"V.A.A. for NIKE"の文字が、Off-Whiteから続く歴史と彼の作品を未来へつなぐアーカイブの両方を物語っています。



